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2022/01/11 14:20

家族や自分を蔑ろにし金儲けを優先させた仕事。目の前の生活を成り立たせるだけの仕事。

それまで「仕事あっての家族やおのれである」という思想から抜け出すことができない、あるいはその考え方を続ける限り、やがてはお金がすべてに優先するようになるでしょう。人間の生活をより便利で快適なものにするツールでしかなかったはずの流通貨幣が家族や自分や周囲の人たちよりも価値のあるものに見えてしまうという幻想。拝金主義に危うく陥る、いや陥っていた私を

ポール・スプーナー氏は救ってくれたのだと今でも感謝しています。これは本当の気持ちです。

今更当たり前の話ですが、家族や自分の人生には、周囲の人たちとの信頼関係が大切だし、普段何気に口にする安全な食物を育てる自然環境等々に目がいくようになったのです。後で触れますが、ポール・スプーナーが子どもたちのために書いた「レッド・ロジャー」という絵本のに出てくる主人公(海賊の船長)になったような気分でした。

私は未だに本来の自分に与えられた人生を生きていないのではないのか?
人生を歩むのではなく生活に明け暮れているだけなのではないのか?という疑問が頭から離れなくなったのです。


しかし、遥々イギリス最西端の地コーン・ワールまで来たおかげで、ようやくポール・スプーナー氏の作品の奥底に込められた彼の”本来”のメッセージに気づくことができたわけです。
それまでの私の考え方はどこかビジネスライクに偏向し過ぎたチープで無残なものであったわけです。

つづく


*「地の果て」という場所に立つと強風で身も心も歪む。思わず気をつけ!の姿勢に。